ch04.カルチャー : マジ!ヤバイ


  「言葉って時代の流れによってかわるものなんですよね~」とコメントしている人がいたが、「へ?」と思った。言葉とは「道具」の一つのようなものだとは思っているが・・・やはり日本人の言葉への感覚はずれてきていると思う。
  何でも某調査で「噴飯物」が「腹立たしくてしかたないこと」と誤った意味で使っている人が半数を占め、「役不足」とは、「本人の力量に対して役目が重すぎること」と思っている人が多かったと聞いた。学生がテストで間違って「アチャー」ならいい。しかし、大人の方々が間違ったつかいかいをしているとまずい。何もぷんぷん怒ってもしようもないのだが・・・言葉のつかい方は、つかうのであればしっかり意味を考えてつかいたいものだ。
  独立した頃だから、2004年の頃だったか、いろいろなフリーの編集者と仕事をすることが多かったが、そんな時に「吉田さん、さくっと説明しますと・・・」、「がっつりいきましょうね」、「さくさく仕上げてしまいます」という言葉に出会いも結構びっくりした記憶がある。
  それからだ。「ヤバイっすよね」の「マジっすか?」とアレルギーをおこしそうになる言葉の数々。そして「ヤバイ」とは当初の意味が変化した。「このラーメン、マジ!ヤバイっすよね」とはとても美味しいということを意味すると分かり、またまた驚いたのだが・・・。
  もういいじゃないですか!しつこいですね!といわれそうだが、「あのレストラン、敷居が高いんですよ~」とはおかしい!のだとずーっと言ってきた時期もある。しかし、疲れた。最近はくしゃみを「ハックション」ども「ブエークション」と同じものだ、そんな風に受け止めることにした。
  悲しいかな。本当に美しい日本語がなくなりつつある。電子書籍でもなんでもよいから、例えば川端康成の掌編でも読んで、少しショックうけるのもいいのかと思っている。

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このページは、ichikoが2013年9月25日 12:32に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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