ch05.エンタテイメント : 女性の心を捉えるものは何? |
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映画「半落ち」
1月10日にロードショーしたばかりの「半落ち」をみた。10時40分からの午前一番の回というのに、10時に池袋のシネサンシャインへ行ったとき、すでに長い列が出来ていた。「踊る大捜査線」の時もこんな感じだったなと思ったが、今回は中高年の女性が多い。所謂、団塊の世代以上の世代という感じだ。それほど大きな映画館でないものの、朝から立ち見だ。通路にも座っているほど館内は混雑していた。
「半落ち」とは警察用語で容疑者が、容疑を一部自供するも、完全には自供していない状態を指すこと、完全自供のことは「完落ち」というらしい。2002年に出版されたミステリー作家・横山秀夫さんの作品だ。テレビでも試写会後のお客さんの声を編集しながらPRしていた。「半落ち」というタイトルにも惹かれていたが、やはり私は主人公・梶聡一郎を演じる寺尾聰の演技を見たかった。歌謡曲「ルビーの指輪」でヒットしていた時は、あまり好きではなかったが、映画で「雨あがる」「阿弥陀堂だより」で役者としての彼のあの静かな演技力に感動した。そして何か、父親である宇野重吉を髣髴とさせるものを感じた。
ストーリーが進むにつれて、館内からはあちこちからすすり泣きの声がする。涙をぬぐう姿がシルエットで映る。何に心打たれたのだろう。何に感動しているのか。映画が終了して、外にでると午後の回も又、長蛇の列だ。やはり中高年の女性が目立つ。心をこんなに捉えているのは何だろう。高度成長そしてバブル時期も過ごしていた団塊の世代が今、もう一度「自分」を見つめなおし、そして夫婦関係をも再認識しているのではないかと。
そして、映画の中で幾度と繰り返された「あなたは誰のために生きるのか?」という問いかけ。自分なのか?家族なのか?それとも・・・といろいろな思いに私は強く心が揺れた。
「踊る大捜査線」公式サイト-----http://www.odoru.com/
「半落ち」公式サイト-----http://www.hanochi.jp/
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私も本作を知人から勧められました。最近涙腺が弱くなってきているのもあって、エンターテインメント系の映画に逃げる機会?が多かったのですが、周りの評判も含め、気になる作品ですね。
それにしても…本作は別として、最近の映画のテレビCM、内容を語りすぎだとは思いませんか?内容が読めちゃうような宣伝は控えてほしいもんです。やはり映画館ではハラハラ・ドキドキしたいです。
テレビCM、私も同意見です。
本当に観たい映画の続編などは特に前情報無しで観たいので、勝手に飛び込んでくるメディアから目や耳をそらすのに苦労してます。