ichiko : さくら さくら |
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春は素晴らしい。特に花が美しい季節。
梅より遅く、桜より早いといわれる海棠が、今盛りとばかりわが家の庭に咲いている。これは薔薇科の花で、原産国は中国。 「花海棠」(はなかいどう)とも言われ、 濃いピンク色の可憐な花だ。花言葉は艶麗。私の大好きな花だ。
『海棠の眠りいまだ足らず』、この言葉は世界三大美女といわれる楊貴妃の寝起きを見た玄宗皇帝が言ったといわれる言葉。海棠の花のほんのり赤くうなだれるような花姿を、酒に酔いまだ眠りの途中のような楊貴妃の艶っぽい美貌にたとえている。
そして桜。
私は一人で、 見事な桜の樹のしたにいた。花に今にも手が届きそうだ。青空に映える薄いさくら色の花が風に揺れていた。
境内でおみくじをひく。「中吉」がでた。
桜花 盛りはすぎて ふりそそぐ 雨にちりゆく 夕暮れの庭
心正しく身を慎めば年永く音信のたえし縁者または他人の便ありて喜び事がでてくるので何事も運に任せ思い煩うな・・・・と書いてあった。
そうか、「運」に任せてみるか。
「さくら、さくら・・・・」
ほっと気持ちが桜色に色づいた。
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