社会問題 : 危険水域に鈍感な日々に思い出したこと |
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日本人は世界一魚を食べる民族だといわれている。一時、水銀問題が言われたとき胎児に影響がある妊婦が注意を促された。いまや、妊婦だけではない。食べる量が一番なら、髪の毛に含まれる水銀濃度も高いのだ。
アメリカでマグロから基準を大幅に上回る水銀が検出されたという事実。確かに魚には人体に有害なメチル水銀が微量含まれていることは認知されている。しかし、あまり多くの人は知らない。
昨夜も友人たちと集まり、そのテーブルにはトロだ中トロが並んだ。世界で獲れたマグロたち。分かっているけど、殆ど忘れて「危険水域」を食い続けてしまうのだ。
ふと、昔みた映画を思い出した。当時、本当にショックで二回か三回もみてしまった映画だ。調べてみたら 1967年に製作されているアメリカ映画「魚が出てきた日」。
ギリシャのエーゲ海上を飛んでいた軽爆撃機がカロス島付近の海上に墜落した。乗務していた、2人のパイロットは2個の原爆と金属製の箱をパラシュートで落とした。爆弾は海中に、箱はカロス島にそれぞれ落下した。必死のおもいで箱に穴をあけた山羊飼が中身が数個の卵型のカプセルということで期待はずれでがっかりした彼は海に捨てる。翌日、あたりの海には、無数の魚の死骸が浮かぶ。本当にショッキングな映画で、今、思い出しただけでも、もう一度ゆっくりとみたい気持ちだ。
出演が「パリのめぐり逢い」のキャンディス・バーゲン、そしてパイロット役をしていたのが「将軍たちの夜」のトム・コートネイ、「寒い国から帰ったスパイ」のサム・ワナメイカー、「わが命つきるとも」のコリン・ブレイクリーなどと再認識すると、実に時間の経過を感じる。
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