社会問題 : 司法のあるべき道 |
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どんなことでも事件は辛い。しかし平成11年に山口県で起きた事件は辛すぎる。7年という辛い時間が経った。私は、その時に殺められたお子さんが小学生になっていたのか・・・ランドセルを背負っていたのだろう・・そう考えると涙がこぼれる。
奥さんと長女を殺害された会社員の本村洋さんが閉廷後に「司法に裏切られました。判決は加害者だけのものではない。少年への憎しみを乗り越えていくためには死ぬほど努力しなければならない」と記者会見で話した言葉が忘れられない。
「無念」などと簡単な言葉じゃすまないほど木村さんにとっての日々の時間の流れは辛すぎる。
弁論続行認めず結審 山口県光市の母子殺人で最高裁へ。
やりきれない気持ちだ。被害者は一生報道され、加害者は7年ほどすれば出てこられるのだろうか?いや、出てこられるだろう。
少年事件の家裁調査官だった花園大助教授の野田正人さんは加害者の少年が18歳という年齢では、不幸な生い立ちを克服できる力も時間もないという。「社会として少年に十分なことをしてきたのか、われわれも考えなくてはならない」などという。何言ってるんた!18歳はもう分別がある。強いものが何か、弱いものが何かだって分かる。まだ1歳にもならない赤ちゃんを投げ落として殺め、若い母親を殺め・・・そしてその後に彼のしたこと・・・・・何をか況や。
昨年8月の初公判後、被害者の立場への配慮の足りなさを訴えてきた。今年1月に東京で開かれた「犯罪被害者の会」の発起人の一人となった。妻子の遺影を持ち込みを巡って裁判所ともめるシーン。少年からの謝罪はない。ましてや!
死刑判決を求める検察側に対し、前回、弁論を欠席した安田好弘弁護士。量刑不当を理由に上告した検察側は行の動機・態様は極めて悪質で、死刑の適用を回避すべき特段の事情は認められない」と改めて死刑を求める。
被害者である本村さんが言う。「もう一度人生をリセットするためには極刑以外にない。静かな気持ちで判決を待ちたい」と。全ての事件が報道される度に、私は何度も鉛を飲み込んだように重く苦しくなる。この事件は本当に悲しすぎる。
木村さんに早く心静かな日が訪れることを切に願う。もう二度と・・という事件は。無くならなくてはいけないのだ。
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