社会問題 : 早く「ただいま」を聞きたい |
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歴史的な日だった。
28日午前11時(日本時間29日午前0時)過ぎから、横田めぐみさんの母親、早紀江さんと、弟さんがブッシュ米大統領とホワイトハウスの大統領執務室で面会した。
大統領は米国が人権を尊重し、自由社会を実現することをら強く保証し、拉致問題解決への協力を約束した。今回の大統領面会を事態打開への大きな一歩。米国の支援を受けることで拉致問題解決に向け北朝鮮に対する国際圧力がいっそう高まるのは確実だろう。そして懇談を終えた大統領は「最も心を動かされた会談の一つだ」と話した。
1977年11月、新潟市内から一人の少女が忽然と姿を消した。横田めぐみさん当時13歳、中学1年生だった。銀行に勤める父親の滋さん、母親の早紀江さん、そして4つ違いの双子の弟がいた。
その日は、冬の新潟では珍しく天気のいい暖かな朝。バトミントン部に所属していた娘を気遣い、練習が終わって帰る頃には冷えるだろうからと、早紀江さんは廊下を走って玄関にいるめぐみさんに、レインコートを手渡そうとした。「今日はいいわ。置いていく。」めぐみさんはそういうと、「いってきます。」と元気に家を飛び出していった。それが早紀江さんが見た娘の最後の姿だったという。
帰宅しない娘。あの日から苦しい30年の月日が経過している。
「自分の子供達がこのようになったらほんとに海を泳いででもなんとしてでもその国にでも行って大きい声で「めぐみ~!」と言って大きな声で泣き叫びたい思い」と、早紀江さんが言ったことがある。
しかし「いずれ人は皆死んでいきます。ほんとに濃厚な足跡を残していったのではないかと私はそう思うことでこれからも頑張いきたい」と語る言葉は心に残る。そうだ、人には命の限りというものがある。みんな家族は歳をとっていってしまう。
今回の僅か30分であったも貴重な30分。
北朝鮮が国家として今後、人権尊重をして国際社会の中で認められる国になれるか。
めぐみさんのそして他にも拉致された方々の「ただいま」を一日でも早く聞きたい。そんな気持ちでいっぱいだ。
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