ブログをバージョンアップした。先ず見た目が変化した。ほぼ毎日「出会う」のだが、その度にその変化が嬉しい。編集・取材に関わった単行本の紹介コーナーも出来た。こう、並んでみると、また嬉しいものだ。いろいろな方々に説明するのに、いちいち、本を持参(本というものは実に重いものです・・・)しなくても、また、紹介状のように印刷物にしなくても、「プログをみてください」ということでいい。書店に行かなくてもネット上で購入していただける。本当に便利な時代になったと心の底から思っている。

  昨夜は、工作舎という出版社の代表取締役会長・中上千里夫さんにお目にかかった。以前から工作舎は憧れの出版社だった。
  工作舎の設立は1971年。雑誌『遊』を刊行し編集長を務めていた松岡正剛さんの著述に実は昔から「一目惚れ」をしていたからだ。設立当時から現在に至るまでの「えっ!」というようなお話を聞いた。
  今、作っている「ありか」という生活情報紙をプロの目からズッタズッタと斬り込んでくれた。概念論が多い世の中で、なんとも清清しい「切り口」だった。やはり、人生の大先輩だ。


   今後、自分は何をしたいのか?「やはり本を書きたいですね」と言ったあと「どんな?」と中上さんに言われ、具体的な回答が全く出来ない自分がいた。編集や営業企画の説明などはよどみなく出でくるというのに。この、つまった状態は何なんだ!という感じだった。いつもいつも「こうしたらこうなる」といった技術論的なことばかりで生きているから、こうなってしまうのだ。


  そんなに人生の時間が残されているわけではない。あと何冊か「本」を書きたいのなら、もっと自分を凝縮していこう。プログは生きている中から発露する、自分の思うこと、書きたいことのまだ、1%程度のことだ。99%は、まだおのれの「内」にあり、生涯「内」にあり続けるものもあるだろう。多分、「墓場まで持っていくこと」というものなのだろう。しかし、あと1%でも絞っていく自信が出たら、「本」にまとめてみたい。そんな夢を持ちながら生きていこう。

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コメント(1)

マハロの男 :

私でも、もし工作舎の中上さんのような達人に「何を書きたいの?」なんて目の前で突然言われたら真っ白になって、モグモグ状態になっちゃうよね!

ただきっとどんなジャンルの本なの?という意味の質問だったのでは・・・。

私もあなたのエネルギーにはいろいろな面で感心する一人ですが、何に興味があるのか(どんな方面)を絞って行き、深く掘り下げていく中でジャンルは決まるのではないでしょうか?

渾身の作を期待しております。

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このブログ記事について

このページは、ichikoが2006年7月25日 05:26に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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