ch10.生活 : カネハマモノ |
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60年代から70年代にかけて独特の演歌の世界で一世を風靡した歌手の藤圭子さん。米ニューヨークの空港で米麻薬取締局に現金約42万ドルを差し押さえられたというニュースをきいたまま、暫くは「そんなこともあるのか?」と思っていた。
ニューヨークのケネディ国際空港からラスベガス行きの航空機に搭乗しようとした時に麻薬探知犬が藤さんの手荷物の中から紙に包まれた紙幣を見つけたらしい。ラスベガスの慈善団体に寄付する意向などを説明したということだけれど果たして日本円で約5000万円もの現金そのものを持って移動するのだろうか?でも、宇多田ヒカルのプロデュースもつとめる母てあればねぇ・・・・・なんて事も考えていたのだが昨夜、テレビでインタビューに答える藤圭子さんのすっぴん素顔の様子を見ていたら、なんとも「?」という感覚になった。「私のパスポートを見てください」という藤さんの弁。世界各国をファーストクラスで移動し、一流ホテルに逗留しているから、カジノに行くのであればこれくらいの現金は普通だと。しかし彼女の口から出る言葉が何か「普通」ではなくなっている感じがして仕方ない。
ふっと昔のあの艶っぽくそしてどこか哀しい表情で歌う藤圭子を思い出した。
たまたま、昨日の仕事の打ち合わせ中、ちょっと雑談で「あってもなくても、お金で人って本当に変わるもの」ということを話していた。体験を通しての彼の話はまあ、実に生々しいものであった。そうか、数千万という金額ではなく、数億、いや数百億の単位で稼ぐようになると「何か」が人間をかえてしまうようだ。変わった人間はこれまでの人間関係も変えていく・・・・ということだ。
最高の人間関係が変わっていくのなら、そんな「金」はいらないよ・・・・というと「その人間の本質が出てしまうものなんですよ」と言われた。世の中には魔物が多いが、金もまた魔物。ほどほどが良い。
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