ichiko : 勝負

  ふっと手相を見ていることがある。「手相なーんて」と昔はそれほど気にしていなかったのだが、「手相って変わるものなのよ」と手相家のチエ・エレナさんに言われたときからか・・・・独立して間もなくしてからのこと。今までなかった線が親指の元からくぐっと現われてきたので、とても気になりチエさんに会って聞いたことがあった。「いち子ちゃん、これはスタミナ線っていってね・・・・云々。頑張ってね!」と言われた。そんなものか?と思っていたら、日増しに(そんな感じ)くっきりと太く、そして、運命線までがますます太くくっきりとしてきている。
  そんなある日、また、「あれれ~」という線を発見してしまった。小指の下にツンと元気にはねる線。妙に気になっていたところ「一攫千金線」のようなものと聞いて、なんともほくそ笑んでしまった。コツコツ努力が美徳であるとずーっと思っている精神の中に、なんかころっと「あんた、カタギじゃないねぇ」といったにおいがある。なかなかドキドキもする。
  大きな組織を離れ、これまでの仕事仲間と違う人々と出会うようになると、結構、自分は「勝負師」であることが分かった。意外と潔い。これまでは石橋叩いてても何しても渡るなという考えが根底にあったのだが、独立した途端、眠っていた「勝負!」の血が騒ぎ出している。
  今も静かに静かに勝負にかけている。獲物の行方を狙うヒョウの視線の如くとでもいおうか。これまでの自分にはないほど「静か」な時間。それはとても熱い。

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このブログ記事について

このページは、ichikoが2007年1月16日 22:20に書いたブログ記事です。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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