社会問題 : 人は管理しきれない個人情報 |
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最近では教師をはじめ、警察官などの不祥事に驚かなくなってしまった。これは確かにおかしな感覚なのだ。私が子どもの頃は、学校の先生の存在はぜったいであった。言葉遣いも「先生がおっしゃいました」など完全に敬語をつかった。警察官にもある種の威厳があったものなのに。
今朝の山形で起こった警察官の引ったくり事件などは被害者であるご婦人は大変お気の毒なのだが、同僚の警察官に会い、敬礼をしてみたり、引ったくりをした後の行動が余りにマヌケで、何かコントか漫画を読んでいるようだった。
教師も警察官も人の子とはいうものの、先般、信販大手のジャックスのクレジット会員約15万人分の顧客情報が流出し、一部が詐欺集団に不正使用された事件で、情報流出元となった大日本印刷が元派遣社員による863万7405件、43社分の得意先企業の個人情報を持ち出していたとの発表には本当に驚いた。
仕事で大日本さんにはよく行ったものだが、あのセキュリティが徹底?していた会社がという感じである。個人による不正流出としては過去最高規模ということだ。個人情報が流出したのは、アメリカンホーム保険、UFJニコスNTTファイナンス、イオン、トヨタ自動車などの得意先だ。 損害賠償の請求を検討する企業も勿論ある。大変なことが起こった。864万人という数の凄さ。多分、想像できない数だ。
この容疑者は2001年から2006年まで販売促進用のDМを取り扱う電算処理室で情報処理などに携わっていた。ここで「何か」が動いたのだろう。得意先企業の顧客データをCD-Rなどに書き込み、持ち出したわけだ。 詐欺集団に個人情報を売る。金にする。ある期間、コツコツと情報を管理し、そしてさっと売りさばいてしまったのだ。デジタルの世界はいとも容易く、この男の作業を素早く処理してしまったということだ。私は本来、性善説なのだが。実に人が人を理解することは難しい。
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