今は日常会話で当たり前のように言われているが「今更聞けない・・・」というフレーズ。たとえ知らないのに知ってるふりをしている経験をしている人は多いのではないか。様々な会話の中でも「あーっそうそう」「ふんふん」「分かる分かる」という類は実に多い。「それで、どう思われますが?」と質問すると訝しげな顔をされる。だから「今更聞けない」ことは「今更聞かない」人が多いということなのだ。特に、ある年齢になれば、「今更」度はアップしてしまう。

  そんなところで、50歳以上のシニア層672人を対象にした投信のコンサルティング機関のデータから、今後の資産運用の手段に投資信託商品の購入・活用を前向きに考えているシニア層が増大しているということが気にかかる。投信の保有者は継続利用の意向が強く、資産運用商品として投信への満足度が高いことをうかがわせたというものだが。投信を現在、保有していないシニアも、今後利用する可能性がある割合は男女ともに6割近くに達して、シニアの投信への関心が非情に高いことを裏付けたとあり、この調査結果から「シニア層において、今後、ますます投信の市場が拡大していく可能性がある」と判断。
  勿論、人生のいろいろなことが終わった シニア層はほかの世代と比べて金融資産の保有が多く、こんなことが背景になっているのだろうが。
   しかし、商品自体や商品の説明資料、さらに運用会社の運用技術に対する客観的な評価により分かりやすさを求めているものだ。だからこそ、投信を扱う金融機関はシンプルなデータに惑わされず、よりわかりやすく丁寧な情報提供に努めることが必要といえそうだ。
   「今更聞けない・・・」人々に、そのプライドを傷つけない?というより、どんなことでも聞きやすい環境、コミュニケーションに力をいれてほしい。投信の運用会社や商品に対する情報や説明が不足は信頼関係を失墜させる。お金に絡むことは特に一度失った信用は取り戻せない。

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このブログ記事について

このページは、ichikoが2007年3月18日 13:37に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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