時間の使い方は、その時によって本当にかわるものだとつくつぐく思う。
原稿を原稿用紙に書いている頃、ワードプロセッサが出てきても「絶対に原稿は原稿用紙に書きたい」と名前入りの400字詰めの原稿用紙に書き、紙縒りで綴じていた時があった。考えてみれば、その時間のかけ方は、眩暈がするほど長い。今の私にしろと言っても逃げ出してしまう。あんなに、頑なに拒否していたというのに、今はデジタルだITの世界が面白くてしようがない。もう、あの“時間”は多分使い切れないだろう。
  パソコンやケータイのメールも最初は頑なに拒否していた。「だめだ」と。相手によって、封筒、便箋、ハガキ、そして筆記用具も筆から始まって、万年筆で。それもインクの色から文字の太さも拘っていた。しかし、毎日の生活の中で、パソコンやケータイを使わない日はない。それに、このところ、会社のホームページも作り始め、そして、QRコードでケータイに飛ばしてみたり。新聞社時代にバイジャクなるものを使っていた“時”はもうない。計算尺だって・・・・ない。
  兎に角、毎日が楽しい。原稿用紙に書かなくなった原稿執筆時間、便箋に書かなくなった手紙、写真などを封筒に入れて郵送する時間・・・・様々な時間がなくなってきた。とっても嫌いだった会議のための会議の時間もなく、飛び回って営業することも出来る。本当に翼がはえたように楽しい。そして、その時間に、自分でもあれあれ?という時間を作る。今、パンを焼いている。フランスパンを作るときの水の量など、味も風味も変わる。こんな変化が楽しい。でも、本当に相手の声が聞きたい時は、電話をかけ、顔を見たくなったら笑顔で会えばいい。本当にありがとう!嬉しくって!という時はお気に入りのハガキに好きな色のインクで手紙を書く。切手も季節の絵柄で。幸せな時間は自分で作っていかなくてはね。

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このブログ記事について

このページは、ichikoが2007年7月 5日 20:13に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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