新聞社を退職し、暫くフリーライターの期間に大変お世話になった東京ライターズバンクというところがある。代表は朝日新聞出身の児玉進さんだが、人脈の広さもそしてパワフルなめるまが発信にはあたまがさがる。
  執筆代行業というのがうけている?らしい。近々、「団塊世代のための 執筆代行業即席開業術」セミナーが開催されるという。一瞬、?と思ったが、年間に1000件近くの執筆依頼の中で300件近くが執筆代行の仕事だという背景があるという。そして、いまやときめく団塊世代を中心に続々と登録しているという実態が面白いではないか。

   『執筆代行業は朝鮮戦争時代の渋谷・恋文横町が有名です。朝鮮戦争に従軍している米軍人に恋人の日本女性が送るラブレターを代筆する業者がこの一角に大勢事務所を開いていたそうです。
それから60年たった今でも執筆代行業はリタイアしたサラリーマンの副業として人気があります』という児玉さんの文章のはじまりの面白さ。いつも、一人で読んでいてもクスクスッと笑ってしまう面白みがある。
 
  そして「夢のような依頼」や「抱腹絶倒の依頼」があるということで、事例がこまかーく紹介されているのだ。たとえば・・・
「何週間でも屋敷に滞在して自由に取材してオレの一生を本にしてほしい。その間の飲み食いはもちろん自由だし、経費も青天井無制限で請求してくれ」「卒論を代筆してほしい」(これは某新聞でもニュースになったらしい)「ヒューマンドキュメントの公募に応募するので書いてほしい。一等賞金の1000万円を山分けしよう」(これは波乱万丈の主婦さかとか?)「車と女で過ごしたオレの青春を小説に仕立ててほしい」(20代のリッチマン)とまあ、人生の縮図というかなんというか。なんだかんだと均衡をたもっているこの世の需要と供給。

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このブログ記事について

このページは、ichikoが2007年8月27日 21:40に書いたブログ記事です。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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