ch10.生活 : あっ!そっか! |
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少し、遅めのランチをとるために地下街のイタリアンレストランに入った。奥の席に座り、ガサガサと書類を出しながらチェックし始めた時だ。
「だから、信じられないのよ」と甲高い女性の声が耳に入った。それほど気にしていなかったのだが、隣りに二人の女性が座っていた。そのうち一人の方が必死にもう一人に話しかけている。
「あっそっか・・・・なのよ!信じられる?信じられないでしょ」と語気が荒い。それからというもの、彼女は会社の誰かが言ったであろう「あっそっか」という言葉に対して不満を言い続けていた。
ようやくパスタがきた。するすると食べながら、何故、彼女が「あっそっか」にこれほどまでにアタマにきているのかを考えていた。多分、彼女より後輩の若い女性なのだろう。先輩の彼女に対しては敬意をはらって「ああ、そうでしたか!了解致しました。私は気がつきませんでした!本当に有難うございました。」なんて言えば良かったのか・・・なんて考えていた。
夕方、新橋のカフェで待ち合わせをしていた時、やはり隣りの二人のサラリーマンの一人が何か激怒していた。耳をすませると、どうも誰かのものの言い方が気に入らなかったようだ。
「聞いてくれよ、あーそーですかーだよっ!あるかぁ、そんな言い方が!」とかなり立腹している。顔が紅潮している。よりによってなんで今日は・・・・と心の中で思った。ちょっとしたものの言い方が気に入らなくて、人をこれほどまでに怒らせることがあるものなのだと改めて認識した。
言葉とは言霊。使い方によって本当に人の気持ちを変えていくものだ。人間関係を壊す武器にもなるし傷ついた心を修復することもある。仕事場では、スムースに仕事が進んでいく原動力にもなるものだ。
慌しい師走だからこそ、ちょっとした「言い方」に腹がたってしまったのかも知れないが、メールも含め、言葉の使い方にはいつも気を配っていこうと思った。
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