ch02.健康 : 細菌から人間までに |
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寒い日が続くせいか、最近では「ちよっと不整脈でね・・・」と胸のあたりをそっとおさえる方に会う。「不整脈だと脳梗塞になりやすいらしいですね?」と訊かれ、専門家でもないので「はぁ・・・そうですか」と答えるだけ。本当に人のからだとは不思議なもので、季節やその時の「調子」というのだろうか、体調や体力にも大きくかかわつている気がする。睡眠不足が続いたりストレスが多かったりすると何かが変わる。毎日、楽しいことや可笑しなことにケタケタと笑うことが多かったりするとまた何かが違う。例えば痛みにも鈍感というか強い感じもするものだ。
兵庫県の高輝度光科学研究センターというところの研究チームで、神経や筋肉などあらゆる細胞の膜に存在し、細胞内外に情報を伝達するイオンの通路となるイオンチャネル分子の一種が、変形して通路を開閉する様子を解明したという。この分子の機能異常は不整脈やてんかんなどの原因になるそうだ。それに情報伝達を担っているイオンにはナトリウム、カルシウム、カリウムなどがあってそれぞれに対応したチャネル分子があり、その仕組みがなんと細菌から人間までが共通しているというのは面白いというか驚きだ。細菌から人間まで共通という言葉の響きにしばし感動さえ覚える。日本のこうしたコツコツと地道な研究成果というのが本当に嬉しくなる。こうした成果ひそ新薬や治療法の開発に役立って我々の健康を保っていくものだからだ。
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