社会問題 : 真実 |
||||
あの痛ましい事件から9年の月日が経過した。山口県光市の会社員本村洋さんの、妻の弥生さんと娘の夕夏ちゃんが殺害された事件。殺人と強姦致死などの罪に問われた元会社員の差し戻し控訴審判決が広島高裁であり、求刑通り死刑を言い渡された。差し戻し審で元会社員側は殺意や強姦目的を否定する供述を行っていたがすべては遺族の気持ちを逆撫でするものばかりたった。裁判長の、「起訴後、6年半以上経過してから新供述を始めたのは不自然で死刑回避のための虚偽供述で、酌量すべき事情を見いだす術がなくなった」との指摘。
本村さんは会見で「私が抱いていたすべての疑問を解消してくれた」と述べていた。一つのけじめがついたことだろうとは思うが、この9年間を考えてみればやはり長い闘いだ。あのこぼれる笑顔から当時11ヶ月の娘さんの歳を数えてしまう・・・・。
法廷で被告の背中を見ながら、どんな気持ちだったかと思うと胸が裂けそうにもなる。そして「今日は、被告が真剣に聞いているか、納得して聞いているかを知るために、背中をじっと見ていた。胸を張って死刑を受けてほしい。自らの命をもって罪を償ってほしい」という言葉は本当に重いものであった。「真実を述べてほしかった」という言葉に被告の生きた時間に取り返しのつかない哀しさを感じた。当時18歳の少年も27歳になっていた、そんな時間の経過さえ哀しく辛いことだ。
カテゴリ
社会問題トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 真実
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://210.196.86.5/~blog_mt/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1250
コメントする