ch04.カルチャー : 根付の中に観る"宇宙" |
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NPО法人ハートトゥーハートインターナショナルクラブの飯田佳子さんからお声がかかり、根付けアーティスト・空観こと及川昭二さんの講演会に伺った。このクラブは国際的文化、芸術的交流を通じて藝術文化の振興に寄与することわ目的としたNPО。 緑に囲まれた国際文化会館は、すぐそこにわさわさとした"六本木"があるとは思えないほど静寂の中にあった。
以前、空観さんの根付についてこのプログでもご紹介したことがあるが、彼の作品は本当にグイグイと引き込まれる魅力がある。作品は本当に掌にのるほどのもの。しかし僅か数センチの世界にまるで宇宙が宿っている・・・・そんな感じである。
テーマは『日本の粋・新発見~日本で生まれた世界の根付』。根付の歴史から作品のひとつひとつが丁寧にスライドショーをまじえて説明された。会場には高円宮妃久子様もいらっしゃっていた。聞くところによると空観さんの作品のファンであるという。今はなき殿下も根付が大変お好きだったということで『根付 高円宮コレクションII』(思文閣出版、2006年)の監修をされ、且つ、来月10月には久子様も監修される一冊が出るという。
"今後は学校の美術の教科書に根付をのせて欲しい"そして、"ファッションデザイナーと根付をコラボしてみたい"・・・・空観さんは会場で"夢"を語った。しかし、これらは叶わぬ夢ではないと思った。
「根付って何?」という子どもたちも多いだろう。いや大人の中にも沢山いると思う。私自身、たまたま明治生まれの祖母が常に「この根付いいでしょう?」と小学生の頃から度々、聞かされてきた、そんな環境があったからこそ、知っていただけの事だ。教科書までは無理にしてもこうした日本の"文化"にふれさせるチャンスを大人達は作っていかないとならない。
写真は「新世界~ヴィーナス~」H3.1W4.8cm 象牙・鼈甲・真珠
根付アーティスト・空観
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