ch12.その他 : 百合が好き

    花の中でも百合が好きだ。特にカサブランカ。部屋にあるだけで落ち着く。出来る限り、かたい蕾の百合を買い求め、徐々に開花していくさまを見るのが好きだ。咲き誇って咲き誇って・・・・そしてぱたっと散る。小学生の時、母が勉強机に百合の花を活けて「机の上に・・・なんか邪魔だな~」と思っていた時、花が徐々に開いていくさまを見てもしばし驚いて声も出なかった記憶がある。百合の花とは、そんな思い出がある。
  

   植物の成長や開花などに重要な役割を果たすホルモンであるジベレリンが、細胞内でどのように働くかを解明したと、奈良先端科学技術大学院大・箱嶋教授らとアメリカのデューク大学の研究チームがネイチャーに発表したという記事を読み、昔のそんな記憶が甦ってきたのだ。こうした解明は今後、農作物の品種改良など、農薬開発に大いに役立つわけだ。
  社会人になってから知り合ったのだが、「名曲は名医」など編集された石黒捷一さんの事も思い出した。当時は、植物にモーツァルトの音楽を聞かせるなど、大変面白い研究をされていて、随分面白い話しをお聞きした。多くのクラッシック音楽を聴いたのもこの頃だった。f分の一の揺らぎという言葉も石黒さんから初めてお聞きした言葉で、植物に対するまた別の意味で興味が持てたことも確かである。ついには、石黒先生監修のもとで、f分の一のゆらぎコンサートなども企画して実行した。

  しかし、時間が経つと、いろいろな思い出も忘れ去っていくものだが、当時の事がありありと思い出されるというのも実に不思議な感動がある。もう何年も時間が経ってしまっているにも拘わらず、細かなことまでも思い出すことが出来る。人間の脳と心とは世界が広く、本当に興味深い。"クオリア"をキーワードとして脳と心の関係を研究している脳科学者の茂木健一郎さんにでもお聞きしたら、こんな不思議さえ、分かりやすく理路整然とその不思議について教えてくださるのだろう。

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このページは、ichikoが2008年12月 7日 21:05に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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