ichiko : 100通の年賀状

   日頃の運動不足の為か、昨日はちょっと歩きすぎて、草臥れて・・・。夜中になってから漸く元旦に届けられた賀状に目を通す。まあ、学校の友人から始まって、仕事の付き合い、その他もろもろ・・・・・なんとも広がり続ける人間関係。今年は約500近い賀状を書いたのだが、最近は所謂、電子メールの賀状の多いこと多いこと!編集プロダクションの天才工場社長の吉田浩さんのメール年賀状を読んでビックリした。「昨年まで毎年4000枚の葉書を印刷して、皆さんおひとりづつにお送りしていたのですが、社員が年末に悲鳴をあげ、社長がアルバイトに吊るし上げられ(笑)、今年からメールにて年賀状をお送りすることにさせていただきました」とある。400通ではない。4000通という膨大な賀状。こりゃ、一人一人には無理だぁと思った。電子メールは実に便利だ。簡単だ。電子メールを書くたびに私はふーっと戦国時代の武将がもし電子メールを使える環境にあったなら?・・・・なんてどうでもいいことを想像して一人愉しんでいる。
  まあ、現役バリバリで仕事をしているうちは何千通も何万通でもいいのだろう。しかし、ひとそれぞれの「一言メッセージ」の嬉しいことよ。いただいた瞬間に笑みが毀れるものだ。これは一斉に放出する電子メールには決してない事。あり得ないね。便利だけと、もう何とも言えない「漠」とした感覚の一斉メール。いつもこれをひらく度に私は「ハイハイ、分かりました、了解でありますよ」という感覚になる。人は便利になればなるほど、それに甘える。昔の感覚を忘れていくものだ。別段、それを悪いとは思わないが、薄れていく感覚に気付かなくなっていくことが哀しいね。
  まあ、としもとったが、まだ晩年でもない?。賀状をいただくたびに、親しい友人のお父上が病床で「今年いただいた年賀状の方々に連絡を願う・・・・」と言って亡くなられたことを思い出す。それはちょうど100通の年賀状だった。

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このページは、ichikoが2009年1月 2日 10:28に書いたブログ記事です。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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