ch10.生活 : 緑眩しい季節には

  上野の東京国立博物館で6月7日まで、特別展として興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」がひらかれている。連日とてもこんでいるようだが、時間を見つけて行かれるといいと思う。八部衆像や十大弟子像も目の当りにしてあっと声も出ないほどに感動する。
「阿修羅展」

  ついでといってはなんだが、近くの 東京藝術大学大学美術館では「尼門跡寺院の世界 皇女たちの信仰と御所文化」を6月14日まで開催中だ。
「尼門跡寺院の世界 皇女たちの信仰と御所文化」


  やはり東京藝術大学大学美術館に所蔵されているが、菱田春草の明治28年の作品『寡婦と孤児』の前では暫く動けなくなってしまった。乳飲み子を抱え、放心している若い未亡人。日清戦争の勝利のかげに泣く家族を描いたものだ。化け物の絵と叫び、落第だと言った教授がいたというが・・・・・。しかしこれは春草の美術学校の卒業制作ということ師の橋本雅邦に激賞され首席となった。日本画の確立期に、日本画の革新に邁進しつつ37歳という若さで生涯を終えてしまう春草。


  緑眩しい季節には、ゆっくりゆっくり歩いて、こんな時間を過ごすこともいいものだ。

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このページは、ichikoが2009年4月19日 20:54に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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