ch12.その他 : 忘れてはいけないこともある |
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「もう半年前から予定をたてていました」と微笑む父親。「見られたら、夏休みの自由研究のテーマにしたい」と子ども。なかなかいいコメントだな。明日22日の皆既日食を目指して?今、そんなこんなの報道で、日本中が、ワサワサしているようである。
日本の陸地に限ってみると、1963年7月21日の北海道東部で見られた皆既日食以来、実に46年ぶりということだ。その間、社会情勢も変わりすぎたよね。そして「次は見られないでしょうから、来たんですよ」とおじいさんがコメントするように次回は2035年9月2日の北陸・北関東などで見られる皆既日食まで26年間も起こらないそうである。26年間って・・・・結構微妙な数字だと思いつつ。
しかし、日本で最も皆既日食が良く見える地域として鹿児島の西端トカラ列島の悪石島が専ら話題の中心になっている。島民は僅か70人ほどの島。入島制限をしているにもかかわらずヨットなどで上陸している人もいるというから、呆れて言葉も出ない。
悪石島とは初めて聞いたという方も多いと思う。しかし戦争体験のある沖縄の方なら誰でもが悲しい思い出がある島だということ。戦後60数年間、戦争のない平和な時代が続いている。使ってはいけない言葉だと思うが、やはり「平和ボケ」してその有難さが当たり前の生活をしている。
今回の皆既日食ツアーにこの島を訪れる人々がいれば、また忌々しい、そして悲しい戦争の記憶が甦ってくる人々もいる。「忘れていた筈なんだがね・・・・」とも呟く人もいる。お盆も近い。この悪石島沖で亡くなった多くの御霊に心からのご冥福を祈る。
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