ch11.経済 : 発想の転換力 |
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とかく「100年に1度の不況・・・」「リーマンショックからは・・・」とつい口にしてしまう人々が多い。確かに、不安要素の多すぎる今ではあるが、この2年で売り上げが5倍になったというイービストレードという商社の話しを聞いた。社員は40人。2008年の売り上げは83億、1人の社員が約2億の売り上げをしたという計算か。しかし、考えてみれば凄い事である。
茨城県のあるパチンコ店で、玉の持込みがあり、1ヶ月30万円の損失があった。その相談を受けたこの商社の社長が提案した事は・・・・・。
私も暫くあーでもないこーでもないと、いろいろ考えて見た。言われてみれば「はあ、なーるほどね」と思うことでも、その答えをなかなか出せるものではない。いわば発想の転換力というものだろう。空港では必ず通る、あのセキュリティシステムの金属探知機である。では、ハサミとかナイフでも探知されてしまうのではないか?と思うが、イタリアの製造会社に発注した探知機導入一ヶ月後には、見事、玉の持込を撃退したという。
このイービストレードの社長の寺井良治さんは以前、日商岩井に勤務していた方で、こうした発想の転換は当時、タイにいた時、内容は素晴らしい良質な殺虫剤がなかなか現地で売れない。商品の表示などをなんと、現地の言語でなく日本語表示にしたところ、飛ぶように売れたというエピソードを持つ。言われてみれば・・・・聞いてみれば・・・「ふーん、なるほどね」と思うことでも、その発想の転換というのが、通常はなかなか出来ない事であるのだ。
いつの時代も、先駆者とはこうした、「力」を発揮して伸びていくものなのだろう。現状に甘んじていては腐るものだ。脳科学者の茂木健一郎さんが「人は前頭前野」という脳の部分を如何に働かせるかがポイントだと言っていた。この部分は何か新しいことにチャレンジしようとすると、脳全体のネットワークというのか、働き出すらしい。だから、日々、コツコツと同じことを経験で蓄積していくことも大切だろうが。別に、新しいことに挑戦していく、そんな事もしてみたい。きっと、あれっ?!という力が生まれてくると思う。
日本の経済だって然り。活性化していくためには?を真剣考えなくては。発想の転換力の出番である。
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