ch12.その他 : シンギュラー・ポイント |
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人世には「シンギュラー・ポイント」というものがあるという。水であれば沸騰点や氷結点のことをいう。煮えたぎった状態は誰の目にも明らかである。しかし、この状態になった時に慌てて火を消しても、水を注ぎ足しても暫くは手の付けられない状態が続くということだ。
この現象は、企業にも起こりうることであり、組織のリーダーたるものは起こりうるあらゆる事象に対して的確に判断をして適切に手をうっていく必要があるということだ。しかし、この見極めがなかなか難しいのだが。
陰陽五行の伊勢瑞祥先生のブログに、このシンギュラー・ポイントという名前は、東洋思想の大家である、安岡正篤さんがつけたものであり、「それまでとの離別そしてそこからの出発、を意味するタイミングの事」と書かれてあった。そして衝動的に起こった最近の事件などの分析もされていた。
このシンギュラー・ポイントにいる人が、アドバース・ポイントにいる人と出合い、ちょっとした行き違いがあったりすると、大事件になったりするらしい。そして、「最も"間"のあったタイミングに、最も"適切な"言葉や態度で、相手を「攻撃」すると、それまでの付き合いの一切が泡の如くに一瞬にして終わる」ということだと言う。この"間"と"適切"という言葉が実にこわい・・・適切とは不適切という事にもなるだろう。
つまりこの"間"を如何に心得ることかでいろいろな事が決まるということである。タイミングを如何に掴むか?それほどに重要なポイントであるのだ。「~するつもりじゃなかった」「どういうわけか・・・になってしまった」という事になってしまうらしい。卑近な事例でも垣間見た?ことがあり、「ほーっ・・・なるほど、なるほど」と思わず納得してしまった。滾った湯は暫く時間が経たないと冷めないということだろう。しかし果たして"取り返し"がきくのだろうか?人間関係とはそれほとに難しいものであるということだ。
且つ、考えてみれば日本という国自体もシンギュラー・ポイントに向かっている。そんな気付きをしないとならないだろう。「そんなつもりじゃなかった」では済まされない。
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