ch12.その他 : 歳月

   "ぼちぼち墓地の事"という広告のキャッチコピーが目に入って、思わずプププと笑ってしまった時期があるが、ふと年齢をかさねていくとそんな事に笑っていられないのかも知れないと気付くものだ。

  「90になる母の見舞いにきています。もう食べ物が口に入らない状況で、もう長くはない事を覚悟はしています。ナースステーションから美空ひばりの愛燦燦が流れ、歌詞が心にしみます」と携帯に友人からメールが届く。お母さんと見詰め合っているシーンが一生の思い出となりそうだとも書かれてある。一日一日、いや、一分一分が本当に大切だということが皮肉にも失った時に身にしみて分る。

  最近では"直葬"とかが流行っているようであるが。本当に身内だけで行うものだけれど、あとから「どうして知らせてくれなかったのか」とか「親しかったのに」と言われることがままあるそうだ。しかし、どのような「死」が待っているか、神のみぞ知る世界である。
  人は元気な時に、丁寧に向かわないといけないとこがあるように感じる。残された家族はまた大変なことが待っている。その目安がやはり年賀状のやり取りなのかも知れない。

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このブログ記事について

このページは、ichikoが2010年1月17日 19:32に書いたブログ記事です。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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