ch10.生活 : "とっておきの一枚"を持っていますか? |
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"絶対"という事はなかなかないものだが、一つだけある。絶対に人は死ぬという事だ。その時にならないと本当に分からない。神のみぞ知る世界が"死"。別段、私は厭世主義でも何でもないのだが、この昨今、まだ人生半ばでというのに悲しい知らせを聞く。そんな事がある度に、遺影ではないが、きちんとした写真を一枚もっておくべきだなあとずっと思っていたのだ。20代の時、友人のカメラマンに撮影してもらった写真がある。しかし、それはとーんでもない過去の形でしかない。
遺影・肖像写真スタジオ「素顔館」の能津喜代房さんをお訪ねした。フジテレビの『エチカの鏡』をはじめ、多くのメディアでも紹介されている。スタジオの名前通り、その人の"ありのままの素顔"を撮影してくれる。遺影・・・というと、「まだ、何でも・・・遺影なんて」と思いがちであるが、遺影という言葉に拘らず、今のありのままの自分の素顔を残しておくチャンスを見逃すことはない。まさに"今の自分"は"今"しかないということだから。
「素顔なんて・・・恥ずかしいわ」と特に女性なら思ってしまうだろう。しかし、能津さんのスタジオを訪れて、暫し、素顔というものがこんなにも自然で美しく、躍動的なものかって思うのだ。どんな気持ちで、どんな人生の時を歩んできたのかが明るく輝いて見えるのだから不思議だ。
今ではそれこそ北海道から沖縄から能津さんを訪れるそうだ。3月からはおばあちゃんの原宿で有名な巣鴨で撮影も始められる。明るく、躍動的なとっておきの一枚が果たして何枚?いや何百枚生まれるのだろうか。いつにしようかなんて事でなく、こういう事ってまさに"思い立ったが吉日"というものだろう。
能津喜代房さん『素顔館』はコチラ
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