社会問題 : 脱ゆとり

  文部科学省が30日に来春2011年度から小学校で使用される教科書の検定結果を発表した。まさに脱ゆとりへの学習指導要領を全面改定だといえる。現行教科書と比べ、平均ページ数は全体で25%、算数で33%、理科で37%増とのことで、情報を使いこなす力、思考力、表現力の向上も意識されたようである。
  今更ながらあのゆとり教育に対して「何がゆとりだったのだ?」と思っている。あの教育のさなかにいた子どもたちの事が心配でしようがなかった。それでも日々子どもたちは成長して大人になってしまったのだ。テレビのクイズ番組、ゲームでのクイズなどがブームの中であるが、無知とあまりにも常識外れな回答は実は恥じであるという事を分ってほしいと思っている。
  また新聞離れも言われている昨今だが 例えば国語では、新聞記事の編集の仕方や書き方に注意して読むことを通じて言語能力を高めようとする内容や社会では、インターネット上の情報が正確か否かを読み解く力などを身につけるページが充実したそうであるインターネットの溢れんばかりの情報はいわば玉石混交。大人だって必要なことだ。日本の伝統文化の内容も含まれるそうてあれば、いよいよ家庭での躾も含め、日々の家庭教育も見直されることであろう。
  脱ゆとりとなると、教師ものんびりしていられない。子どもたちの大切な成長時期に関わるという責任を感じてほしい。今後は授業時間の確保や教師の質向上が大きな課題となることだろう。

  いわば教育とはかたはめである。人間は生まれてから3歳までに約8割の脳が出来上がると聞いたことがある。育児が大変、あらあらという3年間に大事な脳が出来上がっていくのだ。それから次第に成長していき12歳で性格が形成されるとも聞いたことがある。「いやだなあ」「つらいなあ」と思うことも実は大切なことなのだ。楽しい!快適!気楽!ばかりではいけない。子どもの成長に関わる親も教師もみな大人たちは責任重大であるのだ。こんな時こそ本当の"ゆとり"とは何であるのか?考えてみよう。

 

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このページは、ichikoが2010年4月 3日 09:15に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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