32395952.jpg   丁度80年前に、26歳の若さでこの世を去った詩人がいた。今年は没後80年を迎える。亡くなるまで512編もの詩を綴ったといわれるその女性は天才詩人の金子 みすゞだ。

  「ようやく出来あがりましたよ」と高陵社書店の高田社長が『落語絵本 みんな違って  金子 みすゞ最後の一日』を見せてくださった。まさに、出来上がりほやほやの絵本である。これは落語家の三遊亭圓窓さんが矢崎節夫さん原作の『金子 みすゞの生涯』をもとにつくられたもので、情熱的で且つ静かな音色のピアノとのコラボレーションのCDもついている。「初めての絵本づくり」という外村節子さんの切り絵がとっても優しい。

  以前、圓窓さんの公演に伺った時、会場はファンで満席であった。『みんな違って』が始まり、暫くすると会場内からすすり泣く声も聞こえた。その目には涙が光っていた。大正時代末期から昭和時代初期にかけて全身全霊で生きた童謡詩人・金子 みすゞの最後の最後の一日がそこにあった・・・・今宵は下弦の月。月が美しい夜など、是非読んでみたい一冊だ。
高陵社書店

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このブログ記事について

このページは、ichikoが2010年4月 6日 16:56に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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