ch07.味 : 鳥の丸揚げ |
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開店前からじ~っと「鳥房」前で待つ。そして開店と同時に店内へ。下町のチャキチャキの女将が「席はそこ!」とばかりに指を指す。小さな店内があっと言う間に満席となる。そして、名物の鳥の丸揚げを注文。その鳥の大きいことよ!香ばしい香りがたちこめる。
すぐに「そこに箸おいて!ぐっと上にひく!」と女将が鳥の解体方法を再び"指示"してくれる。「そうそう!ハイハイ!」と兎に角、威勢がよいのだ。
よく、接待などで、カニ料理にすると会話がなくなるからということを言われていたが、この「鳥房」の鳥の丸揚げも蟹同様、会話が全くなくなる。我々三人も黙々と鳥を食べる。三度揚げしているという鳥は、皮がカリッカリッと香ばしい。身はふっくらとして旨味がその柔らかさの中にギュッと凝縮している。三人はひたすら食べ続けている。ガブリガブリ・・・・あまりの豪快さに、ふと、私は、鳥小屋を襲った熊の気分になっていた。
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