ch06.音楽 : 失われた"音"に出会った夜 |
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23日金曜日の夜は失われた音を求めてということで「戦前ドイツ真空管アンプと往時の音楽を楽しむ会」であった。この暑さと湿気とで、前の晩まで、真空管アンプの状態をベストにしておくためにいろいろ大変な時間も過ごした。
しかし、人との出会いとは実に不思議なもので10代の頃から大正・昭和初期の真空管のコレクションを始めたというラジオ大好き少年として育った森田富雄さんと、「真空管っていいね」なんて話したのが切欠で企画したライブであった。私の知識などといったら中学の教科書で学んだくらいのもの。ただ、理科の参考書を入学祝いに頂いて、その中の真空管のページは本当に面白くて読みふけった記憶がある。その「真空管っていいね」という一言で森田さんの目が輝いた。「じゃあ吉田さん、先ず、これを読んでください」と手渡された古い古い真空管の歴史本?。破ったりしては大変と手袋をして読んだ。
会場には戦前ドイツの業務用真空管アンプ・スピーカーを持ち込み、当時録音された名バイオリニストや名指揮者名演を楽しんだ。そして日本の戦前の歌謡曲が流れた。暖かなオレンジ色を発する真空管の美しさに参加された方々はうっとりされていた。
ライブ終了後は、懇親会で乾杯とあいなった。からだを包む蒸し暑さも心地よい夜であった。
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