ch04.カルチャー : 糸そして布へ |
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先般、川上泉さんの「DIY工房IZUMI」をお訪ねした。中学校の教師を退職後にこの工房を作った・・・ということであはあったが、教員時代から趣味で愉しんでいたという。最初に手がけたのが機織りき。その作品を拝見。作品というより、生活に密着した道具である。生活という息吹を感じながら、布というものが縦と横との糸で出来上がっていくこと、そんな基本的なことをふと忘れている自分に気がついた。例えば15センチ幅の布を作るとしてもそれはそれは貴重な時間の連続である。
毎週、着なくなった洋服などを「古布」として出す日がある。一年も着なければ、それは本当に着ない服なのかも知れない。思えばそんな事に鈍感になって、布をどんどん捨てている。そしてリーズナブルだといっては気軽な服を次から次へと買って、そして捨てる現代の生活。全く!鈍感になっているということだ。
一週間ほど前に、区民ひろばの取材で蚕を見た。思わず「おかいこさまですね!」と言ってしまった。ボランティアで子ども達に虫などの生態を教えているカエルーランドのはまのかずおさんがお訪ねした時に「50日の命なんですよ~」とぽろりと言った。暫く蚕の様子を見ていた。もくもくと桑の葉を食べて成長する蚕。そして繭玉になる。生糸をとり、そしてそれは高価な絹となる。もくもくとただ桑の葉を食べ続ける蚕。その食べるカシャカシャという小さな音が聞こえる。「DIY工房IZUMI」の川上さんのプログを拝見したところ絹糸をとる体験についても触れていた。それを読んでなんかとても嬉しくなった。「蚕が次々と繭になっていますよ」と、はまのかずおさんから連絡がきた。いよいよか・・・そんな気持ちになった。
写真はもくもくと桑の葉を食べる蚕。そして愛らしい繭玉
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