ch07.味 : おはぎ |
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どちらかと言うと甘いものは苦手。先般、ある会議の席でお土産にいただいたタイヤキが配られて、シッポのほうからぱくっとしていると隣りのIさんがふだんはあまり甘いものを食べない私を見て「どうしたの、いち子さん?最近は食べるの?」と訊く。最近は小豆が本当に旨いと思うようになったのだ。つい小豆には手が伸びる。
しかし小さい頃からおはぎでぼた餅というものがとても嫌だった。何で?どうして?わさわざ?という気持ちだった。小豆の赤色には、災難が身に降りかからないようにするおまじないの効果があるらしい。邪気を払う食べ物としての信仰が、先祖の供養と結びついたとも言われているらしい。
昔、ある村で小豆を収穫しているおばあさんの仕事を見ていたことがあるが一粒一粒の美しさに圧倒されるばかり。食べ物の命を感じた一瞬だった。
今年もおはぎで先祖の供養を。最近はいろいろ考えると「日本」という国は実に素晴らしい文化の息づく国である。
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