ch12.その他 : 親が子に語り継ぐもの

  先般、元杉並区長だった山田宏さんの話を聞いていた。公民教育が抱える問題などがテーマでもあったが、その中で昔、読んだという民話の話になった。それは「かさじぞう」の話であった。それを話している山田さんは何か思い出し、少し胸にぐっとくるものがあったかのようであった。
  「かさじぞう」は老夫婦が、道端の地蔵尊に笠を被せてやり、その恩返しを受けるという日本の伽話のひとつである。私も昔々に読んだ絵本が頭の中に浮かんできた。
  親が子に語り継ぎ、生活の中て子どもに対し道徳を教え諭す。誰もが昔、読んでもらった自分で読んで感動した事もあると思ったが、もしや・・・「かさじぞうって?」と知らない子どもたち、いや親たちも多いのかも知れないなと思った。確かに、舌きり雀のように善悪をきちっとつけた話ではないが正しい行いをする事はどういうことなのか、日本人の中に根づいている仏教思想に気付く良い時期かも知れない。12月ももう半ばを過ぎて、かさじぞうの話の〝大晦日〟も直ぐである。

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このページは、ichikoが2010年12月15日 22:55に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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