ch12.その他 : あらためて・・・読書


  コピーライターのたなか彼方さんから「昨年暮れから、ずっと『老子・-道(タオ)-』を読んでいます」というメールが届いた。「ほぅ」と思いながら、難解な古典を読み始められたたなか彼方さんは素晴らしいなと思って直ぐに返信をした。私訳を読んで凡その意味を理解した後に読み下し文から行間を読み解いているそうだ。じっくり読み始めて34ページとか。速読ブームとは全く逆の世界ではあるが「道」という表現が抵抗なく受け入れるきっかけとなってるという。且つ「武士道、剣道、柔道、茶道、華道など日本の文化に深く関係しているからでしょうね。日本人には最も受け入れやすい表現なのかもしれません。そんなわけで「道」がぼくの中でプチブームです」としめている。

  タイトルは知っていても、しっかりと読んだことはないものが多い。先般も「吉田さん、日本書紀と古事記を読んでみたいのですが、どこか教えてくださるところはご存知ないですか?」と聞かれた。興味や関心があった時、きっかけさえ掴んで、その一歩を踏み出してみるということもいいものだ。

  かくいう自分も実は、年末からマルクスの「資本論」を読んでいる。しかし、遅々としてページは進まない。戦後の混乱も何も知らず、豊な日本に住む自分が、ただ高度成長の中を育ち、何となく学び、社会へ出て、ある時期は現在では信じられないバブル期を経験。しかし所詮バブルはバブル。泡沫の如く消え去ってしまう。サラリーマン生活に終止符をうって起業して、やはり日々売り上げの事を第一に考えれば「景気」を強く思う日々である。しかし、人生の後半にうつりゆく時に、この本の存在に驚かされる。バブル期には、「この(マルクス)世界はもう終わったもの」として頭の中にはなくなっていた筈だ・・・というのに、今、この本の中には日本、いや世界の「今」がうつされているではないか?まあ、遅々として進まないページも1日1日読み進めていけば読み終わり、また何かを考える機会を与えてくれる筈だ。その時に、また新たな発見をするだろう。

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このページは、ichikoが2011年1月 9日 08:32に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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