ch12.その他 : もしも・・・を考える時


人生に"たられば"はないのだが、今回の福島原発事故の非常用ディーゼル発電機の冠水。これがなければ、一号機から三号機までのすべての電源が失われるということはなかった筈だ。想定していなかったという言葉を言えば言うほどに曖昧になる。「津波の敷地内への上陸は想定していなかった」と東電幹部は言ったそうだが。
  今から2年前。平成21年6月に同原発の安全性について経済産業省で審議会があり、委員だった岡村行信産業技術総合研究所活断層・地震研究センター長は1100年前の貞観地震では内陸4キロまで津波が押し寄せたというデータをもとに精度が高い推定が無理でも対策を講じるべきだとかなり食い下がったという。最新の研究結果だとして、対策の必要性について強く訴えたそうである。たが東電は学術的見解がまとまっていないという理由で応じず、且つ審議会も東電の支持に回ったそうである。
  もし・・・とたらればを考える。果たしてどのくらいのコストで対応出来たのだろうかって。こうした災害はこれにて終了ということはないのである。人々の安全な暮らしが全てである。未来はすぐ目の前だ。今後何がもっとも必要で、何を優先させるのか、人の命が何よりも大事なのだ。天秤にかけてはいけない。

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このページは、ichikoが2011年4月10日 21:33に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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