ch06.音楽 : 演奏もまた人なりか |
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11月末に朗読発表会があり、そこで川端康成の作品『人間の足音』を朗読する。演出家の永島直樹先生が「吉田さん、音をね~♪」とだけ指示されるので、それこそ自分の好き勝手?に選ぶ。でもそのあたりプロでもない為、要は自分の感性にあったものを半ば強引に無謀に選んでしまうわけであるが・・・。
ある日、スクリャービンの「炎に向かって」を聴いていた時、ピンときた。まさに「人間の足音」の中で主人公の男がいろいろな足の妄想に憑りつかれるシーンがあるのだが、まさにその時の主人公の気持ちにフィットしてしまったのだ。
「ああ!これね!」と思って、友人のサウンドディレクターをしている相澤関ちゃんに録音を頼んだ。CDが送られてきた。付箋紙に「ホロヴィッツと小山実稚恵さんの演奏を聴き比べてね」とある。何度も何度も聴く。昔から「文は人なり」というけれど、「演奏も人なり」である。聴き終えて「こんなに違うのか!」と驚いた。さてさて、当日はどちらを使うか・・・・
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