ch12.その他 : 才能


訃報が続く。12月10日に肺がんで死去した脚本家の市川森一さん。享年70歳。そして20日には映画監督の森田芳光さんが急性肝不全で急死された。享年はなんと61歳という若さだ。

  市川森一さんの作品では「異人たちとの夏」が本当に印象に残っている。生々しいほど残っている。山田太一さんの作品だが、見事な脚本を書かれたと思う。あの何とも奇妙で、それでいて胸の奥がじんじんと痛くなるほど懐かしい気持ちにさせる脚本だったと思う。

  森田芳光さんは「武士の家計簿」が印象に残る。これは既に原作も読んでいたので、これを映画化するとは!と驚いたのだ。時代劇への才能も発揮!感動だった。何とも・・・。"失楽園"という言葉も現代に浸透させた。来年3月に公開予定の松山ケンイチ、瑛太主演の「僕達急行 A列車で行こう」もとても楽しみだった。

  今年は友人の映画監督・槇坪夛鶴子さんも亡くした。初めての作品を撮った時のインタビューが忘れられない。すっかりコーヒーも冷めていた。長い沈黙があった。広島での被爆の話だったか・・・。未だ彼女の死は信じられず。思い出だけが妙に鮮明である。人が出会えば別れもある。しかし永久の別れは本当に辛い。人との出会いは「一期一会」である。


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このページは、ichikoが2011年12月22日 09:03に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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