ch12.その他 : 生→死

   考えてみると人生は山あり谷あり・・・とかなんとか言っちゃっているが「保活」があるかと思えば社会への一歩「就活」そして、初めて聞いたときにおっちょこちょいの私はトンカツと間違えた「婚活」、そしてなんでも離婚に向かっての「離活」。今は「終活」と騒がれている。この「終活」では、例えば書店では終活コーナーまであるからビックリだ。
  特に「もしもノート」はかなりの売れ行きと聞いた。市民とともに弁護士、司法書士と各種の有資格者のほかに会の趣旨に賛同する企業、団体など多くの方の協力を得て活動している団体特定非営利活動法人ライフ・アンド・エンディングセンターが発行。このノートにある、「もしも」。必要な事柄をチェックすることによって、様々な「もしも」にとりあえず対応できる。遺言、相続、資産の保全、葬送についてのも相談できるようだ。だが、危機管理というより、誰もの人生で必ず訪れる「死」に対して必要事項なのだろう。しかし、なかなか人は自分の終焉を想像出来ないものだ。これまた事実。

  
  自分のことを考えてみると、小さいながら会社を経営していれば、その終焉へ向かってどうするか?は結構真剣に考えている。いや、考えるようになった。不思議なものである。多分、経営というものがなかったら、今の考え方は身についていないだろう。

   確かに・・・卑近な事例では、行きつけの小料理屋さんが年末で店じまいをするという。まだまだママさんは元気であるし、お客もいる・・・ように見えているだけで、長い間店を経営していれば、常連さんの死がある。それこそ、店の経営をしっかりと支えてくれた時代と常連のお客様たち。これが時代の流れというものなのだろうと先般、いろいろ話を聞いていた。だからこその決断だろう。

  そして、ずっと引っかかっているのが、ある方の「死」である。末期癌を宣告された彼は、最も信頼している部下に「病気のことは誰にも言うな」「葬式はしない、墓はいらないと伝えてくれるだけでいい」などと、妻でなく部下に伝えたということ。たまたま、病弱な奥さんのことを想い過ぎてか?そんな言動をしてしまったのだと思うが、あとあとになってからのその部下である人と彼の親類縁者との軋轢。気の毒と思えるほどの結果があるのなら、やはり家族、親類縁者には何が何でも一番に知らせた方がよかったのかとも考えさせられる。結果をかんがみれば、やはり・・・と思うのだ。


  ところで、この夏に『スープ』という映画が公開される。テーマは生まれ変わり。別段、オカルト映画ではないと思うが、何の変哲もない日常生活の中で突然訪れた「死」。あの世に逝った主人公渋谷が生前の後悔をどうするのか?そんな中、あの世では記憶を持ったまま生まれ変われる方法があると聞きつける。主人公の渋谷はどうしても娘に想いを伝えたくて、ある決意をする・・・。
  不思議研究所の森田健さんは、中国のある生まれ変わりの村の取材をして以来、人生がびっくり仰天するほどガラッと変わったそうだ。その村での生まれ変わった人々が語るあの世のスープの話。怪しいオカルト話ではないが、どこか、ちょっと信じられない気持ちが半分くらい。しかし、いろいろな方々の臨死体験をお聞きすれば「やはり!あるのか」とも思う。

  「生」を受けたものは必ず迎える「死」。生→死までいろいろあるが、テーマはつきないものである。


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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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