阪神大震災から10年が経過した。この地震をきっかけとして、地震調査委員会が全国の予想される地震規模や中長期的な発生確率を評価し、結果の発表をしている。マグニチュード7級の首都圏直下の確率が10年以内が30%、30年以内が70%、50年以内は90%。つまり、ほぼ確実に大地震は首都圏に襲い掛かるということだ。
 関東大震災から80年の今、地震の専門家たちは既に「活動期」に確実に入ったと指摘する。阪神大震災のデータを基に想定すると、自力で脱出できない人は生存率38.4%。更に、地震発生の時刻が特に実質的な救助活動を左右する。例えば、真夜中に発生した場合などは、夜明けに起こった時よりも遥かに被害と混乱は大きくなるのだろう。
  こうして、いろいろ書いているうちに、なんとも言えない気持ちになってきた。、人間の力ではどうすることも出来ない「力」を認めざるを得ない。
  防災力を高めようなどと口ではいうものの、やはりまだまだ他人事でしかない。中央防災会議の専門委員会にいたっては首都圏直下型地震被害を、「下町は倒壊、山の手は火の海に」などと想定した発表をする。なんと、ある意味言いたい放題の発表をするんだ!?
  日ごろから、私たちは「起こらない」ということに慣れてはならないのだ。常に、人間の力ではどうにもならない自然の「力」を認めること。迫る危機を、自分の中で常にイメージトレーニングをしておくことだ。細かく、もっともっと具体的に対応と行動をいつもしっかりと考えておこう。

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このブログ記事について

このページは、ichikoが2005年1月31日 00:03に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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