ichiko : 思いのままに

  最近、仕事を一緒にしている人々の年齢が・・・・実に「若い」。例えば大学を卒業したのが平成ですというのが殆どで、最初はピンと来なかった。平成も17年なのだから、当たり前といえば当たり前か。
  時々、娘と同年齢の方々と仕事もする。大概、先方が「ええっ!」とびっくりすることが多く、最近ではこれもまた、楽しいこととなった。21歳になる次女に、このことを話したら「バイト先には平成生まれの人もいるよ~」と言う。なるほど。そういうことか。。。。。
じきに平成生まれと仕事をする日も近いのかも知れない。
  
 
 そんな次女と先週、飲みに行った。自宅の一駅先に新しくオープンした「沖縄民謡酒場」。オープン当初から興味があって誘ったのだ。大好きな古酒も味わうことが出来るし・・・。
 丁度、この日は那覇出身の双葉さんという歌手がのライブがあった。「アイヤーサッサー」など明るい掛け声で客席は大いに盛り上がった。「島唄」などポピュラーな歌の他、双葉さんが作詞・作曲したという「ありがとう」という曲も披露された。


元気にしてますか 腰の痛みの方はどうですか
あれから父さんの機嫌は少しよくなりましたか
あいつの勉強  今は誰が見ているのでしょうか
がんばってと伝えて  私のようになってはいけないと

あれからやがて二回目の冬を迎える
大きな期待に胸ふくらませ やってきたこの街も
非難と罵声と心ない人たちに罵られ
自分を見失いかけそうで 今あなたに会いたい

ありがとうお母さん 私を産んでくれて
その愛の大きさを 今離れてやっと気がついた
そのしわのひとつも 白髪の一本一本も
他の誰より一番きれいです 母さん


 知らず知らず、私の頬を涙が伝わっていった。まさか、こんな歌が聴けるとは思わなかった。横を見ると、娘も静かに涙をぬぐっていた。
 ライブが終わり、双葉さんが客席に降りてきた。「私くらいのおとしですか?」と娘に尋ねた。双葉さんはひとつ上だった。次のライブの日を教えてくれた。大阪と東京を中心にライブ活動をしているという。インディーズのオリコン第5位で、今頑張っているという。応援するために、CDを買った。「今夜は七夕ですね」と言いながらサインをしてくれた。

 ふっと娘が「お母さん、なんだか吹っ切れちゃった」と言った。今、彼女は中南米の音楽サークルに属している。コンサートの度、どうしたら相手を感動させることができるか?相手に巧く思われるか?そんな思いに終始していたという。
 「双葉さんのように自分の気持を思いのまま伝えればいいってことがわかった」と言って明るく笑った。いい夜が過ぎていった。

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このブログ記事について

このページは、ichikoが2005年7月10日 18:20に書いたブログ記事です。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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