7月16日に東京・九段にある靖国神社の「みたま祭りに行ってきた。お盆にちなんで戦歿者246万6000余柱の「みたま」を慰めるため昭和22年から始めたもの。今年で59回目。境内には懸雪洞(かけぼんぼり)や大小様々な提灯が奉納されている。今、戦後60年が経過して、祭神と縁のあった遺族や戦友の減少、そして英霊に対する崇敬な意識が希薄化は否めない。
境内には若い浴衣姿の男女の姿も多くあった。楚楚という感じではないのだが、なんとも弾けた雰囲気がまた、なんともいい。
 「すいませーん、写真摂ってくれませんかぁ?」とその男女がインスタントカメラを差し出してきた。背景に「みたま祭り」の提灯をいれて欲しいという。

 平成14年の全面改装した「遊就館」がある。ここは明治15年我が国最初で最古の軍事博物館として開館したところ。近代史の真実を理解するためには一度は訪れるのもいい。年末まで特別展として「日露戦争百年展」が開催されている。国家・国民が明治天皇の御下に一丸となり、私事を投げ打って戦い抜いた史実の一端を見ることが出来る。

 先ほどの弾けた若い浴衣姿の男性が「ここのシンポジウムにも参加したことあるんっすよ」と外見からはちょっと予想もつかない(失礼・・・・)意外な言葉を微笑みながらかえしてきた。
そう、難しいことでなく、「国を思い」「故郷を愛し」「家族を慈しむ」そんな人として当たり前の気持を持ちつつ散華した英霊。何かのきっかけでいい。考えてみたい。

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このブログ記事について

このページは、ichikoが2005年7月20日 00:40に書いたブログ記事です。

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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