ichiko : メリハリ |
||||
高校生の時、写真部に所属していたことがあり、明けてもくれてもカメラを肩からさげて写真をとりまくっていたことがある。当時は暗室で現像まで自分で行っていた。秋の文化祭の時などは「どうだぁ!見ろぉ!」という感じで意気揚々とパネル展示していた。今から思うとホントに恥ずかしさで顔が赤くなるが。
産経新聞主催の「第三回~日本の美しい自然を撮ろう~フォトコンテスト」の最優秀賞に輝いた橋本元さんという方の作品「冬晴れの日」を見て、久しぶりに写真にぞくっとした感動を覚えた。空気がキーンと冷たく、そして澄みきった冬の晴天の空に真っ白な大根がずらりとつるされている。作業する人々の背景には富士山がくっきりと映えている。見事だ。
日本の風景にどきっと感動する心は誰も持っているのだが、毎日の雑事に追われ追われて、それこそ一日が終わる。カレンダーを見て、ドキッとした。9月ももうすぐ終わり2005年もあと3ヶ月だ。。。。
そんな中、実は、10月25日に生活情報紙「ありか」というタブロイド版の新媒体を創刊する。マーケットとしては40代以上のミドル世代を対象としている。創刊3000部からのスタート。今は、編集に営業に駆けずり回っている最中だ。
そんな時に、この写真に出会った。感動だ、すべてが。これから、毎月毎月、決まったように締め切り日というものに追われるだろう。しかし、決して「軸足」はずれてはならない。失敗したら。。。なんてこと考えている時間はない。成功したらなんて、酔っている時間もない。これまでの人生の「勝負」(ちょっと大袈裟か)に近い。 この写真のコントラストにも似た、めりはりのある、決してぶれない新聞を作ろう。固く決心した。
コメントする