ichiko : 不思議なご縁をいただいて・・・ |
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人生には、時々予期もせぬことが起こるものだ。人との出会い。これも実に不思議なものがある。
4ヶ月ほど前のこと。私は癌のPETについて調べるためにインターネット検索をした。ふと、その情報の中に昔々の記憶にある名前を発見した。「蓮見喜一郎博士」という名前。私の記憶は、小学校低学年か、かなり遡って行った。祖父と暮らしていた、あの頃に・・・・。
祖父の渡邉喜一は蓮見喜一郎博士と大変親しくさせていただいていたようだった。祖父の部屋には、蓮見先生の論文をまとめたようなものがかなり、おいてあった。それを子どもながら見て、「癌細胞」のあの異様な写真に怖さを覚え、体を震わせた記憶がある。
蓮見先生は、今日のように免疫学が十分に発達していない昭和初期から癌研究をしてがん研究に傾注し、ウィルス学説に基づいてハスミワクチンを開発されたのだ。
今は珠光会の理事長であるご子息の蓮見賢一郎先生が喜一郎先生の功績を継承するとともに、自らの立場でがんワクチンの研究を始めている。「免疫システム」を科学的に明らかにしようと研究に取り組んている。
そして、今年の夏、私は杉並区の「珠光会」を初めて訪ねた。その時、賢一郎先生は外国に行かれていたが、帰国されてから、再び訪ねた。本当に暑い夏だった。
ご縁というものなのだろう、この不思議なことは。
「昭和30年代でしたか・・・おじいさまに外国の車に乗せていただいたことを覚えていますよ」と話して下さった。そして、昔、私の祖父が、阿佐ヶ谷の「珠光会」に遊びに来ていたということも聞いて本当に驚いた。それも安岡正篤先生と一緒にということにも驚いた。
この10月に創刊する「ありか」という新聞に蓮見先生に医療コラムを執筆していただけることになった。テーマは「免疫力」。何か、不思議な力を感じた。
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