ichiko : 情報の海に漂いながら |
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ソフトバンクの孫正義社長が、新たなサービス「TVバンク」を来春から始める計画を明らかにした。これは、映像コンテンツを持つ世界各国のテレビ局などと提携して、インターネットでパソコンに放送並みの高画質で番組を配信するものだ。
パソコンでキーワードを入力すれば、ネットを通じ世界の提携先から見たい番組や映像が選べるようになるらしい。番組の視聴だけでなく、テレビショッピングなど双方向通信も可能。広告と視聴料金との組み合わせで課金するなどやはり抜け目ない。
基軸は東アジア中心というが、ひとつの映像は世界中のテレビ局から何億、何十億という人々の視聴が可能となるわけだ。既存のメディアとの共存か競合か。グローバルな広がりをどう処理していくか。本当に考えさせられる。
情報の氾濫。私は毎日毎日「情報」の中で蠢いている。朝、オフィスに向かう時。駅前で同じコスチュームの女性が「どうぞ、どうぞ」とフリーペーパーを差し出す。
『ホットペッパー』はあいかわらず、これ一冊でクーポン何枚使えます!とうたっている。そして内容も「忘年会特集」とかわり映えせず。もう直ぐ、「新年会」そして「歓送迎会」と続くはずだ。
パソコンにキーワードを入力すれば、「こと足りてしまう時代」 だ。情報は「タダ」てウキウキ顔してやってくる。何千件と見放題、検索し放題、使いまくり放題。 いまどき、百科事典などひいている人間はいないんじゃないか?「ああ、その事はあの人に聞け」「など、ある「人脈」をもつこともなくて済んでしまう。だからこそ、自分の「勘」とか、情報を見極める目を研ぎ澄ませる努力をかいてはならない。情報に対して常に「タダ」「受身」でいれば、必ずその氾濫の中で溺れていくだろう。
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