ichiko : 働くって・・・・何? |
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今、次女は所謂「就活」に忙しい毎日だ。自分の時を思い出して見ると、やはり就職に躍起になったのは一部だった気がする。まあ、「賢妻賢母教育」を重視する女子大学であったからかもしれないが、みんな「なんとなく、よき伴侶を見つけ、幸せな結婚をして・・・」という風潮が強かったことは確かだ。私の二つ、三つしたの世代からは、就職率も高い。大学の卒業名簿を見れば一目瞭然。今は大半が就職する。
「150もエントリーしている人もいるよ」と娘から聞いてびっくり。私は頭の中で会社名が整理できない。150社までいかなくとも、家の中は各企業からの会社案内書でいっぱいだ。簡単なものから、えっ!と驚くほど凄い案内書まである。
ところで、数々のスターを輩出し続ける総合エンターテインメント企業であるホリプロが東京ビッグサイトで開いた2007年春卒業予定者向け合同会社説明会「リクナビLIVE」(主催・リクルート)の説明会には約1000人の学生が参加したらしい。エントリー数は10000を越すらしい。そこから採用されるのは僅か数名なのだ。でも、その数名だって、入社してはみたが、想像していた世界とは違う、そんなギャップにどれだけの若者ががんばっていくのだろうか?楽しみだ。例えば「タレントの付き人」というイメージが強いマネジャーであっても、実際は能動的にタレントの魅力を引き出すといった、それこそマネジメント力が問われる職種だ。営業戦略の立案、発掘、育成、売り込みと並大抵の仕事じゃない。
そんな中で「今日、会場に来ていたのはたったの5人だった」とを娘が言う。結構、手広くチェーン店を展開している飲食産業だ。それぞれの飲食店名は有名だ。「へぇ~。5人?」と言いながら、彼女の横顔を見る。そんな声が聞こえたのか聞こえないのか、彼女は必死でエントリーシートをうめていく。
いよいよ2007年問題で熱いまなざしが注がれている団塊世代たち、そして高齢者の労働力など、現象面だけでなく人が「働く」という意味について私はもう一度考えていた。
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