ichiko : 声が聞きたくて |
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夜も更けて帰宅。昨日まで蕾だった百合の花が見事にひらいている。「見て見て」と云わんばかりに、その姿は見事。どんな花でも好きだけれど、このカサブランカは本当に好きだ。部屋はカサブランカの香りでむせ返りそうだ。
中学生の時、家庭科の教師が言っていたことを思い出す。「香りがきつい百合の花は食卓には絶対に飾らないこと」。でも、今、その教えに反して、ダイニングテーブルの上でカサブランカは勝ち誇ったように開花している。
香りにうっとりしていると、携帯電話からメロディーが流れた。メッセージが入っていることを知らせる。夕方からずっと地下にいたので、いくつもの伝言が入っていた。
「ご無沙汰しています。ちょっと・・・・声が聞きたくて」と友達のメッセージ。午後6時過ぎ。そうだ、地下道を歩いていたから、携帯に出られなかったんだ。でも、声が聞きたくてなんていわれると、嬉しいね。別に大した用事がなくてもいいよ。そんなことが嬉しい夜更け。明日、連絡するよ。じゃあ!
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