ichiko : 記憶の中にある私のふるさと |
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ブログ上での自分のプロフィルを少し変えてみた。昨年の10月にミドル層をターゲットとした生活情報紙を創刊したことも付加したかったなど名理由はいろいろ。ちょっと出身も書いてみた。東京千代田区麹町で生まれて育った。何人から「吉田さん、麹町で育ったんですか」と聞かれた。でも、今、そこは、昔のイメージは今は全くない土地だ。私の記憶の中にある土地の思い出は全くなくなってしまっている。
遊び場だった緩やかで気持ちのいい、小高い丘。そこには常緑の常緑高木のシュロが沢山あった。。そう、5月ごろか、房状の花穂を出す。おままごとの材料にしていた。シュロ毛もむしったりした。あの繊維は、船を係留するロープなどに利用されるほど丈夫。水に浸かってもほとんど腐らないので、石油製品のない時代においては非常に貴重な資材であったという。そういえば、シュロ帚もあったなあ。
丘の上からキャツキャツと笑いながらごろごろと転がっていく。衣服に土や草がつく。払うのは本当に大変だった。
今、その遊び場だったところには、「国立劇場」が建っている。あの頃の面影は全くない。祖父たちと暮らした家の跡地には「日本青年会議所会館」のビルが建っている。今では当時の面影も何もかも無い。なんとなく、ぼんやりと思い出してみるけれど、何もかもがすっかり変わってしまった。変わりすぎた。
時折、歌の練習で「故郷」(高野辰之作詞・岡野貞一作曲/文部省唱歌)を歌うとき、歌詞に心の底から憧れる。
兎追いし かの山
小鮒釣りし かの川
夢は今も めぐりて、
忘れがたき 故郷
如何に在ます 父母
恙なしや 友がき
雨に風に つけても
思い出ずる 故郷
志を はたして
いつの日にか 帰らん
山は青き 故郷
水は清き 故郷
何回も何回もかみしめてみる。私の故郷はどこに・・・・
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