社会問題 : トカゲの尻尾切りでは済まされない |
||||
例の耐震強度偽装事件で、警視庁と千葉、神奈川県警の捜査本部は17日、強度不足と知りながらマンションを販売したとする詐欺容疑で、ヒューザーの小嶋進容疑者を逮捕した。なんとも気分の悪い事件だ。
同様の事情を認識しながら建設したホテルの工事代金を受け取った木村建設木村社長も再逮捕。欠陥建築物に対する刑事責任追及の核心に入ったとはいえ、何かトカゲの尻尾切りのように思えて仕方ない。
小嶋社長にしても木村社長にしてもいずれも「強度不足を事前に知っていたと捜査本部は見ている」という話?最初から分かりきったというかかなり確信に近い想像は出来た筈のこと。イーホームズから、姉歯元建築士の構造計算書偽造を告げられたヒューザー幹部。報告を受けた小嶋社長は2日後、グランドステージ藤沢などの計算書偽造を前提にイーホームズと善後策を話し合う場を持ち、その後、木村建設幹部にも強度不足は知らされている。そんなこんなで、あーだこーだでもう半年が経っているのだ!
この半年間、住民の方々はどんな不安な時間を過ごしたか。「死ぬほど辛い日々でした」などという小嶋氏の言葉も、もうどうでもいい。地震という天災はいつ起こるかなど誰も想像出来ないない魔物なのだ。もう一度、この事件の根幹を考えて欲しい。責任は誰に?、いやどこにあるのか?「逮捕」ではまだまだ終わらないことを国は考えなくてはいけない。
コメントする