ichiko : ある日の昼下がり |
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台風13号は19日に北海道の西の海上を北東に進んだそうだ。明日にはサハリンの東の海上に達し、温帯低気圧に変わる見込みとか。しかし、今回も九州各地で台風は大きな被害を与えた。
そんな中、昨日は、全日空ホテルで開催されていた「日本臨床代替医学会」のイベント最終日だった。朝早くから強風と激しい雨降り。「来場者の足は・・・・」ととても心配だったが、9時過ぎだころから随分とおさまっていった。
会場に到着して、セミナーを聞いているとメールが入った。夕方からの打ち合わせが急遽、昼過ぎにという連絡だ。
慌てて銀座に向かう。本当に沢山の外国人が並んでいる歌舞伎座の前を通り過ぎる。交差点を小走りに・・・・横断歩道の中間に黒いものが落ちている・・・鳥の死骸?と思っていると後方で女性二人が「ずら?もしかしい、ずら?」と囁いている。本当だ、鬘のようだ。なんとも・・・突風に吹き飛んだのだろうか・・・・
そして、映画館の銀座シネパトスの前を通り過ぎる。なんという長蛇の列!何なんだというくらい混雑している。イッセー尾形が昭和天皇を演じ、公開が危ぶまれていたロシア映画「太陽」の上映を待つ人々の列だ。終戦間際の1945年8月の地下の防空壕から始まり、御前会議、マッカーサーとの対面、1946年1月の人間宣言までを描いている作品で2005年2月にベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され話題になった作品だ。
待つ人々の渦の中をすり抜けていく。映画そのものにでてきそうな映画館の通路をまたも小走りに抜けていく・・・・
イベント会場を後にしてから、そんなに時間も経っていないが、地下鉄を乗り継いで、地下道を沢山歩いて地上に出たころからなんとも非日常的な風景の中にいた。
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