社会問題 : 絶対君主の転落 |
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「嫌われ松子の一生」の看板を見ながら、いつも思うのだ。
人生は何かのきっかけで、いとも容易く・・・・転落していくものなのだと。
水が高いところから低いところに流れるが如く、人は容易いほうへと流れる。苦いより甘いほうがいい。辛いより楽しいほうがいい。しかし、何かを見失った「その時」から転落へのカウントダウンは始まる。
また、不愉快このうえない事件があった。絶対君主の転落。
東京地検特捜部が23日に収賄容疑で福島県の前知事・佐藤栄佐久を逮捕。福島県発注のダム建設工事をめぐり、前田建設工業に受注の便宜を図った見返りに、同社と下請け受注した三重県の水谷建設から、親族会社の土地を時価を超える約9億7000万円という高値で買い取らせる形で賄賂を受領した疑いだ。
東大卒業後、家業の紳士服メーカーに入社。1983年、49歳で参院議員に初当選。その時の売りは“清廉さ”。「学者肌で穏やか」との人物評。しかし実のところ実弟や秘書ら身内に対しては、「絶対君主」として振る舞いの数々。外面のいい内弁慶とでもいえばいいのか。1988年に知事へ転身したものの当選を重ねるにつれ、彼に意見できる人がいないほどの存在になっていったという。
本人は気付かぬうちに、転落していったのだ。
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