ch01.政治 : 差別・逆差別ということ |
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日本では余り意識がないが10億人を超えるインドの国民は多様な人種、民族、言語、宗教があり、ヒンドゥー教にまつわる身分制度であるカースト制度の影響が、クラスや貧富の差が非常に大きくしている。決して貧しい国ではないのだが貧しい人々が多く住んでいるのだ。
現実、就学機会に十分恵まれないカーストというものが存在する。しかし、この度、インド上院がIT分野で多数の人材を輩出するインド工科大学など国立系の大学で、下層階級の若者に割り当てる入学定員枠を大幅に拡大する法案を可決し近々、大統領が署名して発効する。2007年の新学期から導入される。この留保制度の措置はこうした層の出身者を救済するのが目的となる。
上層階級による法案反対に対する各地で抗議行動が起きているという現実がある。彼ら上層は「逆差別」という。国民をひとまとめにして理解することは非常に難しい国の問題なのだ。
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